お盆には提灯を飾るという風習がありますが、これは、鎌倉時代からでご先祖様や故人の霊の送迎の目印として飾られるようになったそうです。 当時(鎌倉時代)の盆提灯は高灯篭が用いられていて、江戸時代に入り庶民の間でも提灯が広く用いられるようになったそうです。
※新盆には、白提灯を玄関や、縁側に吊るします。 ※絵柄の入った提灯は、盆棚や、お仏壇があればその脇に飾ります。
お墓参りをするうえで、一番忘れてはいけないことの一つとして、「ご先祖様を思い出し、日頃の感謝を込めて手を合わせる」ということが大事です。
お墓参りの際、墓石に水をかけますが、この習慣の始まりは、死後の世界の一つに「餓鬼道」があり、その餓鬼はお墓にかけられたお水だけが唯一飲めることから、墓石に水をかけ餓鬼にお水を与えたことが始まりだそうです。
仏事や神事には欠かすことの出来ないお線香は、千年前から用いられ、現在の棒状の形になったのは江戸時代の頃からだそうです。 お線香は、身の穢れを祓い、心身の清浄のためと、仏様をお迎えする場所を清めるための意味があるようです、また仏様のお食事とも言われています。 原料は、代表的なものとして、 「白檀(びゃくだん)」・「沈香(じんこう)」・「椨(たぶ)」・「桂皮(けいひ)」・「大茴香(だいういきょう)」・「丁子(ちょうじ)」 などあります。 いずれも、天然原料で作られています。
そろそろ、あちらこちらで目にする光景。櫓を組んで、提灯をかざり・・・といえば、「盆踊り」の季節ですね。 単に夏を象徴する代表的なお祭りとしか感じていなかった人も大勢いるのではないでしょうか、そこで、「盆踊り」が今日まで受け継がれてきた由来をご参考までにお話したいと思います。そしてまた例年とは違う思いで盆踊りに参加し、楽しんでいただけたらと思います。 盆踊りの由来
盆踊りの由来は、お盆に戻ってきた精霊を迎え供養し、また送り出すために始まった行事と言われています。先祖の御霊供養の一つとして精霊を祭り踊られていたといわれています。 また、一説には、目連は幼少時に父母に死別し、お釈迦さまのもとで修行をして神通力を得ると、あの世のいろいろな世界を探し回りやっと母親を見つけることができたそうです。(しかし、餓鬼道に落ちていたのです)早速ご飯を持ってかけつけたところ、母は大変喜び飯を口に入れようとしたところ、ご飯はたちまち火となり食べることが出来なくなったそうです。目連は悲しみお釈迦様の元へ行き、母を救うことは出来ないかたずねましたところ、「十万のたくさんの僧の力をかりるしかない、七月十五日は夏安居の聖日であるこの日にたくさんのご馳走を供えて十万の僧に供養すれば、その功徳は広大なものになる、よって母の苦しみは救われるだろう」と教えられ、目連の僧達への供養がおこなわれたそうです。そして目連の母は餓鬼道の苦しみから救われ、その嬉しさに目連は踊り狂ったと言われ、喜んで飛び跳ねるように踊る姿が、盆踊りの源流ともいわれています。
代表的な盆踊り ・佃島盆踊り(東京の唯一古い盆踊り) ・阿波踊り(徳島県の有名な盆踊り) ・世羅慶エイサー(沖縄県の名護市の盆踊り) 他全国には100以上たくさんの盆踊りが残っています。
※仏壇店にてセットでお買い求めいただけます。