突撃レポート
4月は仏壇関係の販売業者向けの展示会が多く開催されています。
なぜにこの時期にと考えますが、全国規模で何箇所において仏壇屋さんが集まっているところがあるのです。今年も今月初旬に行われた展示会に突撃レポートです。
場所は上野、実は上野から河童橋問屋街に向かってしばらく歩くと仏壇屋さんばかりの町があります。ここまでくると希望にあったたいていの仏壇が見つかりそうな気がしますが、これを一軒一軒あたるのも大変なことだなと思いながらお伺いしたのは、お仏壇の製造から販売までを手がける企業さんです。
仏壇は何のためのもの?
記者は日ごろから仏壇のあり方について考えております。いわゆるメモリアル家具としてのその確立です。仏壇が家具調になりその様子をかけてきた時点でいわゆる仏式の遙拝システムにこだわるものではないと考えています。
たとえば、無宗教の方や神道、キリスト教の方でもそこにあるのは仏式の仏壇ではなく、お部屋の様子に合わせた家具調のメモリアルシーン、それはご本尊やお線香ではなく、お写真やお花だけであったり、遺族が時折故人との語らう場としてお好きだった洋酒やグラスと写真がおかれていたりする。そうしたシーンが現代にはふさわしいのではないかなと思っていました。
提案がいっぱい
今回はまさしくそんなことを確信的に思わせていただけるような提案がいっぱいでした。装飾ろうそくや、プリザーブドフラワーでの装飾、工夫を施した明かりなど、どれも仏壇と呼ぶには、何かそこに一人の個性を感じさせることの可能性を醸し出していました。以前に取材でお伺いした仏壇屋さん聞いた話しでは、生活の多様化に伴い毎年新しいタイプの新型仏壇を発表されるそうですが、一人のお客様から買換え需要があるということです。
まさに生活の中で必要とされているもののあり方が、変わってきたといえると思います。
後記
普段はこうした取材のたびに、その町の周辺をぶらりとさせていただく記者ですが、この日はあいにく時間の余裕もなくとんぼ返りでした。次回に機会があれば上野公園でも歩いてみたいと思います。毎年どこかでこの時期開催されている展示会は桜の時期ということもあり記者の楽しみの一つでもあります。
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